マレーシアの生活インフラ費は、家賃の1割に届きません。単身でRM272、夫婦でRM459、家族3人でRM595が月額の目安で、デサパークシティの家賃中央値(単身RM4,000・夫婦RM5,500・家族RM7,000)に対して7〜9%です(電気・水道の単価は移住費用の記事と同じ前提、2026年9月〜10月確認)。ただし、日本と違って手続きに「外国人向けの条件」が付きます。光回線の前払いはRM500、プリペイドSIMは3カ月で自動解約されます。本記事は電気・水道・下水・ネット・携帯の実額と、契約の条件を整理します。

結論|月額は単身RM272・夫婦RM459・家族3人RM595

世帯別の月額は次のとおりです。電気・水道・光回線は移住費用の記事の試算値、下水と携帯は本記事で加えた数字です。

項目単身(1BR)夫婦(2BR)家族3人(3BR)
電気(TNB)約RM111約RM203約RM330
水道(Air Selangor)約RM7約RM12約RM21
下水(IWK)RM15RM15RM15
光回線(Unifi)RM89(100Mbps)RM129(300Mbps)RM129(300Mbps)
携帯(後払い・大人の回線数)RM50×1回線RM50×2回線RM50×2回線
月額合計約RM272約RM459約RM595
家賃に対する割合6.8%8.3%8.5%

家賃はiProperty現役掲載の賃貸176件(2026年9月29日時点・当サイト集計)の間取り別中央値(1BR RM4,000・2BR RM5,500・3BR RM7,000。1BRは9件と少なめ)を使いました。合計÷家賃で、単身6.8%、夫婦8.3%、家族3人8.5%です。電気・水道・光回線だけ(RM207〜RM480)なら5〜7%で、下水と携帯を足すと最大9%弱になります。

電気・水道|要点だけ確認

電気(TNB)。 2025年7月改定後、月1,500kWhまでの基本単価は44.43セン/kWhです。600kWh未満は基本料金RM10とサービス税8%が免除、300kWh以下はKWTBB(再エネ賦課金)1.6%も免除されます(TNB料金体系・2025年7月改定分)。燃料費は月ごとに調整され、実際の燃料費が基準より低ければ還元、高ければ上乗せになります(TNB公式・2026年9月確認)。エアコンの使い方で最も振れる費目です。

水道(Air Selangor)。 2025年9月改定後、月20m³以下はRM0.65/m³(最低RM6.50)、20〜35m³はRM1.62/m³です(The Star・2025年8月2日)。

下水(IWK)。 住宅用の標準料金は月RM15で、請求は半年ごと(RM90)と報じられています(2026年1月〜・報道ベースで要確認)。2023年1月の改定時点では、接続式の住宅で月RM4.09〜12.32とされ、物件区分で異なりました(FMT・2025年6月)。賃貸で借主・貸主どちらが払うかは契約次第で、公表なしです。契約時に賃貸契約の記事の項目を確認してください。

電気・水道は、入居後にTNB・Air Selangorの契約名義を自分に変えるか、貸主名義のまま実費精算するかで手続きが変わります。名義変更を選ぶと保証金が別に要ります。

光回線|Unifi・TIME・Maxisの料金

Unifi公式サイトの月額料金(2026年9月〜10月確認)は次のとおりです。いずれも24カ月契約・設置無料・「3カ月無料」の特典付きです。

速度月額ルーター
30MbpsRM69(定価RM89)Wi-Fi 5
100MbpsRM89Wi-Fi 6
300MbpsRM129Wi-Fi 6
500MbpsRM149Wi-Fi 6
1GbpsRM249Wi-Fi 7
2GbpsRM319Wi-Fi 7

競合の目安は、TIMEが200MbpsでRM99、600MbpsがRM99(最初の6カ月、通常RM139)、1GbpsがRM199、2GbpsがRM379で、いずれも24カ月契約です(TIME・SoyaCincau報道、2026年9月確認)。Maxis Home Fibreは100Mbpsで約RM89、500Mbpsで約RM149です(比較サイト・2026年9月確認、公式の直接確認は取れず要確認)。エリアにより導入できる事業者が決まるため、棟ごとの対応は入居前に確認します。

外国人の契約条件。 Unifi Homeは、18歳以上なら外国人も申込めます。オンライン申込みでは、前払い金がマレーシア人RM100・外国人RM500で、請求額に充当されます(Unifi FAQ・2026年9月確認)。24カ月の最低契約期間があり、期間中の解約は違約金の対象になります。就労ビザの残存が2年未満の場合の扱いは公表なしで、申込み時に確認が要ります。

選び方。 在宅勤務・動画視聴・オンライン会議が多い家族には300Mbps以上で足ります。目安として、Unifiの100Mbpsと300Mbpsの差はRM40/月(RM129−RM89)で、年間RM480です。

携帯|後払いとプリペイド

後払い(ポストペイド)の料金。 CelcomDigiの公式サイトでは、5G 60 SEがRM50/月で500GB、5G 80がRM80で600GB、5G 100からは無制限でRM100、120、140、160、190と続きます(CelcomDigi公式・2026年9月確認)。追加回線は主回線のプランに応じて10〜50%割引されます。

プリペイドの料金。 Hotlinkの月間パスはRM25/30日、CelcomDigiのEdisi KuningはRM39/30日(75GB・最大100Mbps)、Unifi MobileのUNI5G WOW 35はRM35/30日(公正利用50GB)です(各社公式・比較サイト、2026年9月確認)。

外国人向けの規則。 2026年2月26日施行のMCMC規則で、非マレーシア人のプリペイドSIMはパスポート原本・ビザ原本の生体確認が必須になりました。SIMの有効期間は登録から最長3カ月で、自動的に解約されます(MCMC・Malay Mail報道、2026年2月)。1人が登録できるのは1キャリアあたり2枚までです。後払いは外国人にRM500の預託金が別途かかるとする案内があり(Instarem・2026年9月確認)、預託金は解約時に返還される形です。長く住むなら後払い契約が実用的で、銀行の口座開設にも携帯番号の所有証明が求められます(口座開設の記事)。

契約の順序|入居後1週間

日本と違い、入居日に全て使えるとは限りません。次の順序が手戻りを減らします。

  1. 入国当日にSIMを取得する。 空港のプリペイドで当座を凌ぎます(3カ月上限)。
  2. 入居日に貸主から電気・水道の名義と支払いを確認する。 名義変更の有無で保証金が変わります。
  3. 光回線を申込む。 設置までの日数は公表なしです。入居前に事前申込みできるか事業者に聞きます。
  4. 後払いの携帯を契約する。 就労ビザまたは在留資格の書類が必要です。
  5. 銀行口座を開設する。 公共料金の自動引落しに使えます。

入居前の家探しは、棟ごとの家賃差が大きいため賃貸相場の記事と家具付き賃貸の記事で先に確認するのが近道です。管理費は光熱費と別枠で、負担の考え方は管理費の記事にまとめます。

相談のご案内

棟ごとに導入できる光回線・管理費に含まれる項目・貸主名義のまま使えるかは異なります。入居予定の棟・家族構成・在宅勤務の有無をWhatsAppでお知らせいただければ、その条件で確認できる掲載を絞り込んで案内します。

よくある質問

電気代は月いくらですか

家族3人・3BRの想定(月700kWh)で約RM330、夫婦・2BRの想定(月450kWh)で約RM203、単身・1BRの想定(月250kWh)で約RM111です。使用量とエアコンの時間で変わり、燃料費調整で毎月上下します。

光回線は外国人でも契約できますか

18歳以上なら外国人も申込めます(Unifi FAQ)。オンライン申込みでは前払い金RM500が請求額に充当されます。契約は24カ月です。

プリペイドSIMは何カ月使えますか

外国人向けは、登録から最長3カ月で自動解約されます(MCMC規則・2026年2月26日施行)。長期滞在は後払い契約が向いています。

携帯の月額はいくらですか

後払いはCelcomDigiでRM50(500GB)〜RM190まで、プリペイドはRM25〜39/30日が目安です(各社公式・2026年9月確認)。外国人の後払いは預託金RM500が別途かかる案内があります。

家賃に対する公共料金の比率は

電気・水道・下水・光回線・携帯の合計は、単身で家賃の6.8%、夫婦で8.3%、家族3人で8.5%です(当サイト集計・2026年9月29日時点)。